2024年度(夏季)公開シンポジウム【報告】
(1)日時・場所
2024年7月7日(日) 宮城県視覚障害者情報センター
(2)参加人数52名(会員27名含む)
(3)概要
「災害支援」~災害時の移動について 歩行訓練士に望むこと~
東日本大震災、能登半島震災での経験を生かして
〈司会進行〉
丸山 華子 氏(国立障害者リハビリテーションセンター学院)
〈シンポジスト〉
若山 崇 氏(NPO法人一歩を楽しむ石巻 代表)
小山 賢一 氏(みやぎ盲ろう児・者友の会 会長)
笹山 夕美絵 氏(日本盲導犬協会仙台訓練センター)
蒔田 潤 氏(埼玉医科大学病院 眼科 准教授)
〈コーディネーター〉
中澤 由美子 氏(宮城県立視覚支援学校)
〈オブザーバー〉
古橋 友則 氏(NPO法人六星 ウイズ蜆塚)
・各シンポジストから、震災当時の状況や震災後の支援について、
具体的な話を聞くこと ができた。当事者の2名のシンポジストからは、
「頭に地図があったとしても、パニック状 態で防災無線が四方八方から
聞こえている中避難は難しいのではないか」「避難所では、トイレにいく導線もない。
家族と一緒ではない時間は、トイレには行けなかった」
「震災後、初めて白杖の訓練を行い、訓練を受けたことで、
自分で動けるようになったことは忘れられない」と、
被災時の貴重な話を聞くことができた。
支援をしていた2名のシンポジストからは、
環境認知のために白杖を持つことになった事例や、
被災者の心理は多様で、LVケアとは異なる視点が必要であるといった話も上がった。
また、災害時、視覚障害のある自分がいることを地域に知ってもらうことの有用性について話があり、
日頃から、地域の避難訓練に参加することの大切さや、
個別避難計画の作成についても話題が上 がるなど、有意義な時間となった。
◇動画は9月末まで公開
-動画の公開は終了しましたー